全国大会行って来ました
2010/01/22
なんと大きい初舞台なのでしょうか。あの東京国際フォーラムで私達のような小さな団体が、総勢13名で押し掛けて気持ちよく歌ってきました。知らぬが仏というのでしょうか。農文協さんがかなり力を入れていた全国大会ということですから、おそらく農業や教育分野の偉い方々もいたはずです。なんか随分アドリブが入って、進行にご迷惑をかけてしまいました。本当にごめんなさい。
http://farm.basilclub.com/audio/kamoutakira.mp3 クリックして聴いてみて下さい
当日の詳しい状況は農文協さんの教育ファームネットで紹介されています。http://www.edufarm.jp/news/
いろいろ言葉が足りなかったのは、事務局の個性として大方あきらめてもらうことにして、どうしても言い残して悔いの残ったことだけここでお伝えしましょう。



農文協さんから出演の依頼をもらってから、見岳町の各戸に練習CDを配りました。この歌を東京で歌える人を募ったところ、確実な人数は会長のUすいさん親子と事務局家の5人だけでした。依頼では風来坊の2人を入れて10人です。中学生は、部活の大会の結果次第 という心細さでした。初めの練習の日に、音合わせをしたところ、なんと中学生の声変わりが発覚しまして、お母さん達の声域も原曲のキーと微妙にずれていて、さすがに吉良さんが頭をかき出しました。
そこで立ち上がったのが中1のKと君です。Kと君はいつもリーダーシップを取ってくれて、小学生たちにもとても慕われています。集会場の黒板を持ってきて、目標を決めようと書き出しました。「歌詞をしっかり覚えよう。前を向いて堂々と歌おう。時間に遅れないようにしよう。」こうすると段々当日の舞台が現実味を帯びてきて、みんなちょっと背筋が伸びたよな歌いっぷりになりました。Kと君のお母さんも参加してくれることになり、この曲のさびを作詞したM石さん親子も手伝いたいといってくれました。中学生のSゅう君とY輝君も休部届けを出して参加してくれることになりました。次の練習日にはかなり大きな声で夜の9時半まで歌い続けました。かなりテンションが上がり、「お前ダンサーやれ、俺はヘッドマイクでリードをやる。」とか「お前だけ松本から体操着着て行け」とか、かなり闘志が沸いたところで吉良さんのOKが出ました。

かくして当日の楽屋入りをした一同。用意したのはペットボトル米マラカスです。ペットボトル稲が会場に展示されていましたが、このマラカスの中身も岳っ子合鴨栽培の玄米です。何か楽器を持ちたいというみんなの声で急きょ楽屋で作りました。教育ファームと音楽とはもうちょっと追いかけても面白いですね。本番で何人かにコメントをもらう段取りもして、Kと君には坐禅の感想をコメントしてもらう予定でした。ところが本番で時間がかなり押していて、聞きそびれてしまいました。後で聞いたら、「坐禅をしたら静かな気持ちになりました。」と話す予定だったそうです。Kと君ごめんね。ちなみに会場で配られたパンフレットの中の「ありがとうあいがも2009」の歌詞のとなりで合鴨のヒナを追っているのがKと君です。

それから、M石Y介君のリコーダーにも驚きました。本番2日前から練習して吉良さん中村さんとこのとき初めて合わせました。本番でしっかりケーナとハモっていましたね。舞台から降りた時フラフラだったY介君ご苦労さまでした。きっと大切な人にもあの詩が届いたと思いますよ。合鴨の解体のコメントもありがとう。

さあいよいよ本番です。みんな今日までありがとうございました。
農文協の皆さん楽しい時間をありがとうございました。
バジルクラブ事務局









1年を振り返ると、岳っ子ファームにはいろいろな生き物が登場しました。5月には私達が食べる稲や野菜を植えつけたり、合鴨を放したりと私達が命を持ち込む作業でしたね。ところが、7月の観察会ではどうだったでしょうか?どこからともなく沢山の生き物達が登場して、岳っ子ファームを棲みかにしていましたね。8月のキャンプの時には、雑草と一緒に元気に実っている野菜を発見しました。大きくなった合鴨を捕まえましたね。9月には干ばつに負けずに育った藍で染物もしました。その時に食べた美味しい枝豆はナスとの混植でした。10月の稲刈りのときには、野ねずみの巣を発見して大騒ぎになりましたね。合鴨の解体では、命を貰う皆さんの真剣な気持ちを感じました。今日の朝、感謝祭で使う冬野菜を収穫しましたが、大根と一緒に発掘した白い物体が合鴨の頭骸骨だと知って、中学生が驚いていました。昨年堆肥として混ぜ込んでおいた亡骸でした。
農業とは「田んぼや畑で農家が生活するために消費者が求める作物を作る仕事。」と合理的に片付けてしまうには、あまりにもったいない仕事なんだと皆さんに感じてもらえたと思います。「田んぼや畑で人の生活も含めた命の循環を育む仕事。」こんな農業に憧れる子供が育てられれば、教育ファーム事業で使った税金は生きたお金になると思うのですが。もし来年予算が出なくても、続けなければいけないことですね。


畑から野菜を収穫して見岳町集会場に戻ってくると、最初のもち米が蒸されていました。今日つく餅は8升です。この辺の段取りはすべてお母さん達にお任せです。前回合鴨の屠殺から解体まで体験したお父さんがその鴨で燻製を作っています。農文協からはいつものN川さんが到着しており、早速取材を始めています。合鴨とさっきの野菜を使った「岳っ子サラダ」は、調理学校講師の津村寿美先生が子供たちと一緒に作って食卓を飾ります。
米が蒸しあがっていよいよ餅つきです。杵と臼と蒸し器一式は近所のスーパー(アップルランドはちが店)から毎年お借りしています。今年は合鴨の肥育に野菜くずも提供してもらいました。バジルクラブもいつも販売でお世話になっているところで、改めて感謝です。先ずお父さんがお手本を見せてから、中学生や小学生まで、みんなでつきました。返し役のお母さんも慣れた手つきです。でもちょっと大変そうなので、染色家の池野陽子さんにバトンタッチです。

みんなお腹が空いているはずですが、初めに部屋を暗くして、坐禅をしながら、感謝のお説教を聴きます。「皆さんが食べている物は、すべて生き物であり、その命をいただいて私達の命をつないでいる。ですから、食べ物は少しでも無駄にしてはいけません。」最近の子供たちは、いろいろ忙しそうですから、時々心を静めて静寂に耳を澄ませることは大切な時間となるでしょう。座っている後姿がみんな凛としているのを見て、「皆さんすでに感謝しているようです。」と根田先生が言っていました。
さあ中学生スタッフで活躍してくれたM石君の発声で今度こそいただきます。 「自分達が育てた野菜や餅や合鴨を感謝していただきましょう。」さすが中学2年生です。続いて、岳っ子クラブが投稿してくれた詩から合鴨の鎮魂歌「ありがとうあいがも2009」(試聴はこちら
お父さん達は、合鴨栽培の米で作ったお酒と合鴨の燻製のつまみにすっかりいい気分で、1月16日の教育ファーム推進全国大会(案内はこちら
最後にご馳走様をして、しっかり後片付けをして、本日のそして今年度の教育ファームは無事終了です。岳っ子クラブからはバジルクラブに対してお礼の言葉をいただきました。バジルクラブからはこの場を借りて岳っ子クラブと農文協さんにお礼を申し上げます。
やっぱり今日も晴天。安曇野ではほとんどの稲が刈り取られており、どうやら岳っ子ファームがオオトリのようです。まず今年の作況をみんなで畦から観察です。今年は少々ヒエが混ざっていますが、籾はふっくらと膨らんでしっかりと実っているようです。昆虫観察をした手除草区は、分げつが足りなくて雑草に負け気味でしたが、合鴨区はしっかりとヨシのような株になりました。やはり合鴨の力は絶大だと感じました。後のアンケートで、「合鴨が稲を守ってくれた」という小学生の感想がありました。私は、合鴨と一緒に稲を育てているイメージでいましたが、考えてみれば、合鴨はそこに住んでいて、日々終日、稲と触れ合っている共生関係なんですね。稲を植えてから刈る間を合鴨に任せているという人間の目線は、高飛車だったんだと気づかされました。小学生は、自分は時々しか来られないけれど、その間は稲を守ってくれよと、同志に頼んでいたのかもしれません。

労働の後、みんなで一休みと思ったら、お母さん達は前回播いた白菜や、大根、かぶの間引き作業に夢中です。この間引き菜は、都会では、なかなかお目にかかれないレア商品。この辺りだと直売所には並ぶのですが、結構出荷する時の手間が大変で、やはり品薄です。今夜は、見岳町のあちらこちらから、同じ味噌汁の香りが漂うことでしょう。

津村先生が合鴨のオス1羽を持ち、段取りを説明し始めました、と思ったら、もう包丁は2本の頚動脈を切断しており、放血が始まっています。心の準備とか、儀式的な段取りを踏むより、目の前の現実を受止めて貰う事で精一杯な方が、「しこりが残らないのでは」という津村先生の配慮です。やがて合鴨が最後の生命力をみせて絶命していきますが、このときは一同言葉が出ず、目を反らさずに見届けようと懸命の様子でした。



全部で9羽の合鴨を屠殺してから、ここから参加する親子も増えて、今度は解体作業です。先ず沸騰したお湯にキッチリ1分間浸けます。合鴨は水鳥なので、なかなか湯熱が浸透しないのですが、浸けすぎは表皮を傷めます。水で冷やした後、羽抜き作業ですが、この人数だと速い速い。大人も子供も1羽を取り囲んであっというまに丸裸となります。続いて解体作業に移ります。津村先生のあざやかな手さばきに一同見とれていると、いつの間にか見慣れた精肉へと解体されました。こうなれば、子供たちにはあの可愛い合鴨のイメージは無くなる様子。内臓や肉を手で触って見たりとか、つぼ抜きした腹部に手を入れてみたりとか、切り落とされた頭部を観察したりとか好奇心の任せるままに遊ぶのです。
屠殺に挑戦した中学生とお父さんは解体も挑戦です。ここでも、いかにしても、キレイな精肉にすることに集中している様子。優れた技術でさばかれた合鴨は、無駄にされることなく、人の食欲をそそり、食されるのです。
最近、若手シェフの中にも地元の食材を積極的に利用しようとする動きがあり、バジルクラブが地元有名店のシェフ3人の料理教室を開きました。
ところが、過去3回の教育ファームと同様、またもや大曇天返しが起こりました。
種まきの後、みんなで足踏み鎮圧して、後は水をあげません。毛細管現象で地中から水分が上がってくるから大丈夫。多少発芽は遅れましたが、2週間後には確かにきれいに芽が出揃いました。ほうれん草の種は忍者の播き菱見たいでちょっと痛いことや、トウモロコシの後に大根を播くと根がスッと伸びることや、白菜の間引きは本葉5枚までにとか、ニンジンとラディッシュを混ぜて播くとニンジンの発芽が良いとか竹内先生はいつも面白い講習をしてくれますね。感謝です。
そうこうしていると、池野先生が到着してバトンタッチです。はじめに、今日染める絹のショールの生地を披露してもらいました。端をキレイに仕立ててもらい贅沢な素材です。エーっ本当に500円でいいんですか?
絹といえば例の虫ですね。生き物観察会の藤井先生が、近くの桑の木からクワコ(野生のカイコ)を見つけてきました。コレが品種改良を重ねて今のカイコになったのです。

ならない様に、手で丁寧に均したり、ぱたぱたと風を送ったりを数回繰り返すと・・・目に見えて色の変化が出てきました。淡い緑色が、どんどん青緑に変わってゆきます。
しかも人によって少しずつ染め上がりが違うのです。最後に中性洗剤で色止めをして、川ですすいで干して完成です。ちょうど良い風が吹き、たなびく染物はなんとも言えずきれいでした。ふと手を見ると、こちらは見事に青く染まっています。爪は約3週間ほどマニキュアを塗っているみたいでした。ショールを首に巻いて、青い手のひらと一緒にポーズ!
今年の夏は本当に雨ばかり、今日の天気予報も午後から雨。岳っ子クラブのキャンプは、毎年雨に降られるので、その辺は慣れっこですけど。朝9時頃岳っ子ファームに到着。昨日の雨で作物はシットリみずみずしく化粧をして、今日の収穫を待っていてくれたようです。ご承知の通り、ここは環境依存型農場、雑草は野菜のライバルであり、保護者でもあります。大事にそっと踏みつけて、野菜の株まで到着すると、、、出ました巨大ズッキーニ。しかもこのフォルムはよっぽど、みんなを待ち侘びていたかのように少々すねているみたいです。ご免ゴメン。トウモロコシと混植したのですが、こちらはチョットかわいそうでした。
さてこちらでは女の子達が、なにやらこっそりモグモグしています。さすがお目が高い!これは当園自慢の超ミニトマトが雑草を押しのけて育っています。今年のような蒸し暑い年にはやはり超ミニが流行るのでしょうか?トマトも女の子もトレンドに敏感ですね。小麦やバジルと混植したトマトも沢山実りました。今年の岳っ子ファーム夏コレクションのテーマは「雨のイタリア」かな?
とれました。ヤッホーーー!
そんなこんなで夜は更けて、朝ごはんと美味しいコーヒーをすすりながら、次のアイガモの捕獲の段取りを考えるのであります。田んぼに来ると、東京からの援農隊も鴨追いを待ち侘びていました。アイガモは集団行動を取るので、多数を追い込めば残りはついていきます。一部のネットを手繰り上げて、そこに追い込み班が横1列になってアイガモを追い込み、畦に出たところを捕獲班に任せる作戦ですが・・・失敗、どうやら老い込み班の焦りと、捕獲班の圧倒的な人数が集団を混乱させているようです。もう一度仕切りなおして、今度は両方少し間合いを空けて、出口付近にエサをまいてあげると・・・7,8羽が外に出てきたところで、今だ、イケー!追
い込み班は人の壁をつくりもう逃げ場はありません。はさみうちにしてターゲットを確保しました。終わってみると、泥だらけで仕事を終えたお父さん達の近くには、超ローテンションの中学生達が・・・コラー何やってるんだーッと怒ると、「ヤバイっす、車に酔っちゃったんすよー」と青い顔。やっぱり寝不足です。今回は戦力外だった中学生ですが、キャンプ場では子供たちに大人気のにーちゃんたちでした。
岳っ子ファームは環境委託農法(生き物おまかせ農法)なので、蛇も立派な援農者なのです。でも、このことはファームが終わるまで、決して洩らすまいと事務局は心に決めました。次に、アイガモ農法との対照区でもある、手除草の田んぼに行きました。ここは玄米食養ファミリー「玄の里」のもち米が植えてあり、ときどき大勢で草取りに来てくれるところです。足を踏み入れると、いるいる大小オタマジャクシとヤゴが音を立ててにげ散ります。ギンヤンマやハラビロトンボやイトトンボの仲間も飛び回っていました。大きなカエルもボシャンと。これで一安心。さっさとテントを建てて準備完了です。
さあ2時になりました。先生も生徒もギャラリーも農文協のN川さんも到着して、岳っ子ファームの始まりです。今日のメインはファームの生き物観察です。講師は昆虫写真家の藤井醇さんと津村孝夫さん、そして野菜の中間管理講習会は前回に続いて竹内孝功さんです。はじめに野菜の手入れを教わりました。ナスやピーマンは下芽をかいて支柱を立てる。枝豆は主枝の先端を摘む。下草を刈るときは根を残し地上部だけを敷き草にするなどなど。1時間の間に実習、作業も兼ねてぎっしりとした講習会でした。いつもながら、竹内さんのトークショウのような講義には楽しませてもらっています。コカブとズッキーニとバジルを収穫しました。続いての観察会では、まずイネとタビエのちがいを観察して、アイガモでも区別の付かない雑草のタビエをみんなどのくらい見分けられるか試してみました。この中に1本だけイネがあります。残りはタビエです。こういうと、始めはのぞきこんでいた子供たちが、触り始めました。なんかこれだけ少し硬い気がする。とか、たての線(葉脈)がはっきりしている。とかけっこう鋭いことを発見しはじめました。お母さん達は、言われてみればそんな気がする。とか、田んぼに生えていたらイネを抜いちゃうかもしれない。など、弱気なご意見が多かったです。事務局の奥さんに至っては、等間隔に生えているのがイネで、それ以外は雑草という超分類学的な手法を駆使するようですが・・・。
さていよいよ田んぼに入って実習です。中学生は手押し除草機を1台づつ担当して、戦車部隊の結成です。小学生は田んぼの中を歩き回り、草の踏み付けと田んぼの換気それと生き物採集係りです。すでに藤井先生は虫採り、津村先生はドジョウ採りに夢中のご様子でしたが、子供たちの質問に答えるために戻ってきてもらいました。となりのアイガモたちは何事かと思い、とりあえずエサをねだりに寄ってくるのですが、子供たちはみんなそれぞれの仕事に夢中のようです。いつもは近所の人気者のアイガモたちには、あまりにそっけない対応に拍子抜けした感じでした。だって君達の住む田んぼには、こんなに沢山の種類の生き物はいないでしょう。今日ばかりは、手除草区域がメインステージとなりました。ヤゴもオタマジャクシもドジョウも沢山採れました。
中でも大きなトウキョウダルマガエルとコオイムシとミズカマキリは、最近あまり見かけなくなっているので先生たちも大喜びでした。慣れない除草機押しの仕事に、疲れた様子の中学生も道具をしっかり洗って仕事終了です。お疲れさまでした。心配していた天気ですが、松本方面ドシャ降り空に虹が架かる姿を眺望しながら、みんなで「良かったね」と思いの通じるしめくくりとなりました。採った生き物は田んぼに戻して、取れた野菜はみんなで分けて今日の勉強会は終了です。
ありがとうございました。今度はキャンプだよ。


